こんにちは、名取えびな歯科です。
今回は当院の行なっている精密治療に関してお話します。
当院では根の治療を行う際にはマイクロスコープ(治療用顕微鏡)を使用しております。約20倍まで拡大して治療するための顕微鏡で、この導入により従来の肉眼とは比較にならないほど精度の高い治療ができるようになりました。
マイクロスコープも様々なメーカーの機材がありますが、当院では歯科用で最も高品質と評価されている、ドイツ製Carl Zeiss社のEXTARO300を使用しております。
今回はそんな治療の1例をお伝えします。
左上の奥歯の痛みを訴えて来院された患者さんのレントゲンを撮影したところ、根の神経の管が曲がっており、根管充填材(根の治療後に詰める薬剤)が全て入っていないように見えます。
被せ物を外して、ラバーダムという治療用のシートをかけてマイクロスコープで拡大して見てみます。
大きな穴が開けられていましたが、本来の正しい根管(神経の管)はその横にある、細い穴です。もちろん以前の先生も正しい手順で治療はされたのでしょうが、これだけ根管が細いと肉眼では見えないこともあります。
この患者さんは正しい根管を丁寧に洗浄することにより膿は消失し、当初の悩みであった痛みも消えました。今回の症例は幸いにも歯に穴やヒビが入っていなかったため治すことができましたが、中にはどんなに手を尽くしても治せない歯もあります。その場合でも、できるだけ良い治療方法を一緒に相談させていただきます。
もしお口の中の事に関してお悩みがあればご相談ください。