矯正治療

Orthodontics

名取えびな歯科の矯正治療

「歯の住所の病気」を治す治療が歯科矯正です。

「ガタガタが気になる」「出っ歯のせいで大きく笑えない」など、多くの方が歯並びで審美的な不満を持たれています。 ある調査では、53.7%の女性が、自分がきれいに見えると分かっている日には笑顔が多くなると答えています。逆に自分の笑顔に自信を持てない2人に1人が笑顔が少なくなると答えています。

以前は20,30代のうちに矯正を希望される方が多かったですが、最近では40,50代以降の方も矯正治療を希望される方が多くなってきました。その1つの理由に、「歯並び」と「歯の寿命」に明確な関連性があると知られてきたことが考えられます。

歯周病やむし歯になる主な原因は、食べかすや歯垢の磨き残しですが、歯並びや咬み合わせの悪さも歯を早期に失うことにつながります。すべての歯が隙間なく並んだ「正常咬合」に対し、以下のような咬み合わせに問題のある「不正咬合」は歯ブラシが届きにくいだけでなく、食事や睡眠中の歯ぎしりなどで一部の歯に過剰な力や横揺れの力がかかるため、歯周病の進行を助長してしまいます。
生涯を自分の歯で食事を楽しむために、厚生労働省と日本歯科医師会は 1989年から“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”を目標に据え、「8020(ハチ・マル・ニー・マル)運動」を推進しています。

この運動が始まって間もない1993年には8020達成者は10%弱でしたが、2016年の調査では50%超 (2人に1人)となり、現在は達成者を60%にする新たな目標が掲げられています。その達成者を咬み合わせ別で集計をとったデータがあります。50人を対象にした2005年のデータで少し古い文献ですが、それによると「反対咬合」や「オープンバイト」で8020運動達成率は0%でした。

出典:
「Dental Prescaleを用いた
8020達成者の咬合調査」
竹内史江、宮﨑晴代他
 歯科学報 105(2)154-162,2005年

このように咬み合わせと歯の寿命には密接な関係があると考えられています。審美的な問題解決はもちろん、長期的な予後のためにも矯正治療は効果的です。かぶせ物が既にお口の中に入っている方でも、複合的に治療計画を練ることが可能です。